2018年秋冬のファッショントレンド予測_全体感 

2018.07.06 (金)

2018年の秋冬シーズンがそろそろ始まります。

今は、春夏シーズンのアイテムを消化していくセールが多くのショップで開催されていて、夏一色のお買い得感に包まれていますが、一部店内の奥では、真夏向けの新作とともに、秋まで・秋口にも使える、つまり次のシーズンのトレンドが入った商品が並び始めます。
本格的な展開は実際にはお盆過ぎに充実してきますが、それでも靴・バッグなどの服飾雑貨は、アパレルアイテムよりも早く展開が充実し、そして人気のものは早くなりなります。買い付けした限定品などは手に入れたいならば、早めのチェックが必要です。
 
コラムでは、このあと何回かに分けて2018年AW(秋冬シーズン)のトレンドについて、気になったキーワードに沿って一つずつ記載していきたいと思っています。
 
今回は、全体感について。
パリ・ミラノ・ニューヨーク・ロンドンのコレクションに出展された各メゾンのスタイルを見ていくと、共通した打出しが浮き上がって見えてきます。
全体共通のトレンドとしては、次の3つです。
1)デコラティブであること
2)分量たっぷり
3)テキスタイルミックス
1)デコラティブ
装飾が多いというか過剰な感じがします。刺繍やアップリケやジルコン・スパンコール・ビジューを縫い付ける装飾が目立ちます。そしてこれらを重ねたものも見られます。シンプルでミニマムなスタイルではなく、装飾をこれでもかと重ねて、手をかけたスタイルが多いです。
2)分量がたっぷり
これは生地や編地の分量がたっぷりと使われているということです。メンズライクなオーバーサイズであったり、ドレープを潤沢に使ったドレスであったり、デザインとしてシャーリングで生地をすぼませたり、タックをとってたっぷりと生地を使ったり、贅沢な使い方です。
3)テキスタイルミックス
秋冬の代表的なテキスタイルであるツィードですが、ツィードのジャケットの胸ポケットのフラップが編地だったり、と遊び心のある異素材の組み合わせが多く見られます。
 
油絵画が色を塗り重ねて、深みのある色合いを作り出しているように、2018年AWは、ファッションは自由な発想で、素材を重ね合わせたりその上に装飾品を重ねたり、と足し算による遊びの発想です。
すっきりとそぎ落として見えてくるシンプルの美しさもステキですが、一見、過度に感じる中に、取られているバランスの美しさもまた、ファッションの魅力だなと感じています。

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